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「新しい夢を宿した二年間の修道のとき」(上)(『神戸イエス団教会100年記念誌1』2009年)

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今回と次回に分けて掲載する拙稿は、賀川献身100年記念の年にはじめて編纂された『神戸イエス団教会100年記念誌1』に寄稿をもとまれれて纏めた小品です。これには、たくさんの写真なども収めて見たいところですが、同時進行の別のブログですでに多くの写真などUPしていますので、ここでは文章だけにいたします。


1966年4月から1968年3月までの神戸イエス団教会での2年間は、私たちにとってほんとうに大切な日々だったことを覚えさせられています。すでに子供をふたり授かって、26歳にもなっていましたから、青春時代ともいえませんが、このときがあってこそ、という思いがいたします。



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             神戸イエス団教会100周年記念誌への寄稿


             新しい夢を宿した二年間の修道のとき



いまはむかし、不思議なご縁で神戸イエス団教会の招聘を受けたのは1966年春、44年も昔のことである。しかも2年間という短い期間であった。けれども私たちにとってあの2年間は、新しい夢を宿した大切な修道の時であった。


大学を卒業してすぐ結婚、農村の小さな教会の牧師になることを夢見ていたので、びわ湖畔の片田舎、近江兄弟社関連の教会が、私たちの最初の任地であった。


近江兄弟社学園の聖書科を受け持つなどして、新しい教会のかたち求めて試行錯誤を重ねていた。しかし二人目の子どもを授かることになり、生活上やむなく「出稼ぎ」の決断を迫られることになった。


産後すぐであったが私たちを招いていただいた先が、皆様のこの神戸イエス団教会であったのである。


建築間もない「賀川記念館」は、生来田舎者の私にはたいそう立派に見えた。ここではじめて村山牧師ほか役員の方々の面接があり、皆さんから暖かい励ましのことばを受けたあの日のことは、今も忘れることが出来ないでいる。


面接を終えてその数日後、武内勝氏の急逝という衝撃的な悲報を受けることになる。そのご葬儀が私のここでの仕事始めであった。


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村山牧師は勿論お若く、記念館館長として、友愛幼児園園長として、さらには保育園連盟などで既に幅広くご活躍の時であった。


新しい記念館では、加藤忍氏を中心として若手三人衆:祐村明・加藤鉄三郎・宮本牧子各氏らが、多くのボランティアと共に学童保育・キャンプ・バザー・古着市・相談活動など、若い力で大活躍が始まっていた。


教会の伝道師というのが私の職務であったが、記念館で毎週開かれていたスタッフ会議にも、最初から顔を出し、諸活動にも可能な限り加わっていた。


幼子二人を抱えた4人暮らしで、記念館2階の居室で生活していたこともあって、友愛幼児園の先生方や給食担当の方々にもお世話になり、とても親切にしていただいた。若き日の先生方のお顔を今でもすぐ思い起こすことが出来る。


同じ2階の向かい部屋には、管理人の国府忠信・清子夫妻がおられ懇意にしていただいた。1階に小さなお風呂場があり、週に何度か国府さんがお湯を整えてくださったり、時には子守までしていただいたことも。


週に1、2度屋上にあった和室にあがり「横堀川」という連続ドラマや淀川長治の「日曜洋画劇場」などを観るのが楽しみだった。当時まだ白黒テレビであった。


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教会学校もあの頃、斉木進之助校長のもとに先生方が揃い、中学生や高校生が群れていた時代であるが、記念館のスタッフ三人衆の周辺には青年男女も結構寄り集まっていた。


賀川先生の中には早くから「家の教会」構想は芽生えていたが、当時「教会の革新」の試論として「家の教会」といわれるものが話題になっていた。これを活かす試みで教会員を幾つかに組み分けをしたりして「家の集会」を始めていた。


その中でも際立っていたのは、お膝元の「吾妻集会」であった。当時は主に神田さんのお宅で集まりを持っていたが、佐藤きよさんや国府忠信さんの熱心さは突出したもので、「吾妻集会」は特に、日々の生活を中心とした宗教座談といった面白みがあった。


当時の地域の様子はといえば、まだバラック住宅が残り、戦前建築された共同住宅には戦災後さらに屋上屋を重ねる無残な環境が放置されていた。


「吾妻集会」でも、新しい記念館のわが居宅の中にまでも、神戸名物?恐怖の「南京虫」が襲来してきて大いに悩まされたことも、今はもう懐かしい昔の語り草になった。


   (この続き・後半は次回に)


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