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新連載「賀川豊彦」のぶらり散歩―作品の序文など(第1回『預言者エレミヤ』)

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昨日午後の「ぶらり散歩」――歩いて30分ほどのところに、川崎重工や富士通の隣に「神戸市ものづくり復興工場」があります。たいへん美しい場所です。



         *                   *


             賀川豊彦」のぶらり散歩(1)


                ―作品の序文など―


 昨年(2011年)半ばより、まったくの素人の手探りで、少し時間的ゆとりができたことから、ブログというものを初体験して、ほぼ半年が経過しました。


 人のおみせするためではなく、まったく個人的な記録と溜め込んでいた資料整理のために、このブログを活用してきました。ほとんど毎日やすまずに、総合目次までつくって、五つのブログを同時進行中ということになり、UPのたけに数時間を要しますが、お蔭様で毎日の「ぶらり散歩」にもリズムができてきました。


 ブログ「番町出合いの家」http://plaza.rakuten.co.jp/40223/ では、その「ぶらり散歩」で目に留まった美しい草木や風景を掲載していく楽しみも、ひとつの習慣となってきました。


 このブログ「賀川豊彦の魅力」では、1980年代以降に書き下ろした書物や講演記録などを長々と連載してきております。順不同の思いつきのような並べ方ですが、他の「対話の時代 宗教・人権・部落問題」http://d.hatena.ne.jp/keiyousan/ と「滝沢克己 新しい対話的世界」http://d.hatena.ne.jp/keiyousan+torigai/ での連載と共に、資料の整理が進んできております。


 そこで当ブログでは、これまでの個人的に味読・身読してきた「賀川豊彦の魅力」のレポートのUPを一休みして、「賀川豊彦」その方に登場していただきながら、<「賀川豊彦」のぶらり散歩>」と題して、彼の著作の原書から「序文」などをスキャンして、彼の若き日からの作品を読み進んで、毎日を楽しんでいこうかな、と思っています。


 ただこれまでもご覧いただいているように、スキャンが下手で機種も古く、判読も困難なものが多くありますが、「賀川豊彦の魅力」を伝える道案内のきっかけになれば、それだけで満足なのです。ご覧になった方がご自分で、賀川の作品に直接であわれることになれば嬉しいのです。


             *             *

 
                  第1回


                預言者エレミヤ


 賀川豊彦の処女作品は、1912(大正元年)12月21日に福音舎より出版された『友情』で『賀川豊彦全集』第20巻に収められています。しかし今わたしの手元にはありませんので、その翌年1913(大正2年)12月1日に福音社書店で出た166頁の作品『預言者エレミヤ』からUPすることにいたします。


 処女作の『友情』の口絵・画は賀川自らのものですが、第2作目では「長尾巳画」となっています。そして『友情』と同じく「序」は山室軍平が執筆しています。賀川は25歳、同い年の芝ハルと5月に結婚して後の第1作です。「TO Rev.C.A.LOGAN ローガン先生に」と巻頭に記されています。


 ただし、ここにUPするのは、改版(大正14年、警醒社書店内日曜学校文学部)のものです。『人物書誌大系25:賀川豊彦』には改版は「表紙の色のみ赤から紺色に変わる」と記されています。


 ここでは、山室軍平の「序」と賀川の「自序」を収めてみます。賀川と山室と、そして吉田源治郎については、長期連載「KAGAWA GALAXY 吉田源治郎・幸の世界」に触れています。


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次に、賀川の「自序」が続きます。


                自序


 「預言者エレミヤ」は出来るだけ平易に、日曜学校の尋常科の終わりの方の方々に分かるくらいの程度で書いたつもりであります。しかし、私は大人の信者諸君にも是非読んで戴きたいのであります。


 旧約聖書のエレミヤ記をお読みになった方はご存知でしょうが、エレミヤ記は切れ切れの入り込んだ、それはそれは面倒くさい本であります。エレミヤのしたこと、また考えたことが、少しも年代を追っておりませんので、私はほんとに困りました。私はそれを長い間、西洋の色々な本を参考にしたり、自分手に考えたりして、やっとのことでこんなものにまとめました。聖書に載っている預言はひとつも略してありません。色々と工夫してみな入れて置きました。


 また挿絵でありますが、今度は私のお友達の長尾さんに書いて戴きました。長尾さんはただいま東京の青年画家の中で評判になっているお方です。しかし、下絵はみな私が、あるものは「埃及発掘会報書」から、あるものは、フエノロッサの「東洋美術史」から、あるものは「歴史家の歴史」から集めてきました。


 エレミヤ自身のことに就いては、私はまた特別の同情を持っております。私は小さいときから涙脆い方で、十五の時から説教し、いつでも辛い時にはエレミヤを思い出して慰めておりました。その後、神のご用に一生を捧げたときにも、エレミヤを思いながら東京へ上りました。今日でも毎晩の路傍説教に、ほとんどエレミヤを忘れたことはありません。迫害せられたとき、風の吹く晩、いやなとき、世の人間が福音に無頓着なとき、私はいつもエレミヤを思い出します。


 そしてエレミヤの涙は私の涙でした。それで私は、この本の表題を「涙の歴史」としようかと思ったくらいでした。


 未だ世界は改心いたしません。それで私はこの本をお読みになる皆様に注文があります。どうぞ、皆様も一人びとりエレミヤとなって、世界の罪を涙で洗い流すまで、基督のためにご奮闘して戴きたいのであります。


 1913年11月10日          
                                 著    者


                                    神戸貧民窟にて



 スキャンしたものも入れて置きます。





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このブログのほかに同時進行のブログもうまれ全体を検索できる「鳥飼慶陽著作ブログ公開リスト」http://d.hatena.ne.jp/keiyousan+toritori/ も作ってみました。ひとり遊びデス。

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