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新連載「賀川豊彦」のぶらり散歩ー作品の序文など(第122回『嵐にたえて』)

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「神戸<景勝・布引の滝>」(本日の「番町出合いの家」ブログ http://plaza.rakuten.co.jp/40223/ )




賀川豊彦」のぶらり散歩
   

―作品の序文など―

      第122回


嵐にたえて


  昭和24年6月15日 ポプラ社 236頁


 本書『嵐にたえて』は、戦後ポプラ社が「少年少女小説」として火野葦平・北条誠・吉屋信子などの作品を出版していたなかに、かつて賀川が『南風に競う者』として書き上げた作品を改題して、それに加えられたものです。

 賀川は本書の巻頭に新しく「作者のことば」を添えています。ここでは、少年少女向けに書かれた松本昌美の装幀と渡辺郁子の挿絵を収めて置きます。




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                 『嵐にたえて』

                 作者のことぱ


 雪を犯して寒紅梅が咲く。何という勇ましい姿であろう。梅が去って、梢の先に木蓮が開く。その大きな花辨は、青い大空に美しい模様を染め出し、明朗な春のおとずれを傅えてくれる。環境ばかり気にしているなら、花は盛夏に、すべて同時に咲くはずだ。だが山茶花は霜と争って咲き出で、桐は五月雨を無視して開花する。苦境を押して美しく吠きいでる、そこに花の使命がある。花は新しい時代を創り出す運命をになっているのだ。唯物主義の逆風に敢然として、反撃し、梢の木蓮として、寒風に反抗するところに、花の面目
があるのだ。

 花粉よ、花の花粉よ、風に散れよ。そうして新しい生命をつくり出せ。日本の若き魂たちよ、悲しむことはない、嵐にたえて美しく大きく咲き出でよ。

 附記 なお本書は出版書肆の希望により、『南風に競う者』を改題せるものである。

  一九四九・三・二三
                  賀  川  豊  彦
                              武蔵野の森にて




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