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村島帰之の労働運動昔ばなし(第9回)

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村島帰之の労働運動昔ばなし(9)

『労働研究』(第135号)1959年5月号連載開始分


              第一回 友愛会の神戸開拓
          
(前回のつつき)
              
              
                 賀川氏葺合支部長に


 大正七年に這入ると、賀川氏は神戸の友愛会のため一段と力を入れ出して、自分のみならず、友人たちをもつれて来て演説会に出た。

 新年初頭の茶話会に次で、二月三日兵庫の実業補習学校で大講演会を催した際には、賀川氏が「相互扶助論」をやった外、恩師マヤス博士をもつれて来て「労働者と人格」という題で一席やって貰っている。

 叉四月十七日の幹部修養会でも賀川氏は鈴木会長らと共に講演をしている。そして五月には氏は推されて葺合支部長となった。当時、同支部加盟の組合員は神戸製鋼所職工その他約二百名であった。賀川氏の友愛会--従って労働運動との正式のつながりはこの時から始まった。

 記録に漏れているので、はっきりした月日は判明しないが、賀川氏が葺合支部長に就任した前後に、葺合小学校で同支部の「講演会」が催され、友愛会本部書記だった野坂参三氏と筆者とが講師として出演した。

 その時、野坂氏は当時、労資の問で頻りに唱道されていた労資協調諭を正面から攻撃して「労資が協調するなどというのは、ライオンとウサギを同じ檻の中に入れて仲よくしろというのと同じ愚論である」と、持前の低い調子ではあるが、しかし当時としては最も過激と思われるような話をやったことを思い出す。後年の野坂氏の萌芽はこの頃既に見えていたのである。
                     

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