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村島帰之の労働運動昔ばなし(第67回)

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「カクレミノの葉っぱ」(今日のブログ「番町出合いの家」http://plaza.rakuten.co.jp/40223/)




村島帰之の労働運動昔ばなし(67

『労働研究』(第153号)1960年11月号連載分

 第九回 日本最初のサボタージュ
     ―タナボタの8時間労働制―
 
 
       (前回の続き)

                サボタージュの原理


 怠業はフランス語のサボタージュの訳語で、サボタージュはフランスの農夫たちのはく木靴のことである。木靴は日本の神職が祭式の際にはく木の沓(クツ)と同じような形をしているが、もっとがんじようにできている。しかし底は普通の靴とちがって皮ではなく、厚い木でできているため、急いで歩くことは困難で、どうしてもノロノロとしか歩けない。そこで木靴をはいて歩く時のようにノロノロと仕事をすることをサボタージュと呼ぶようになったものである。

 外国ではずっと前から行われていて、フランスのサンディカリストC・G・Tなどでは既に50、60年前から労働争議の戦術として正式に採用したが、生産を麻庫させるというので1910年には表面上禁止となった。

 サボタージュの原理はLess Day,Less Work. で、日本語に意訳すれば「安かろう、悪かろう」となる。雇傭条件が低下したり、待遇改善の要求が一蹴された場合、労働の量や質をそれだけ落して、額面相当の労働を提供するにとどめようというのである。

 量的な怠業としては、土木人夫が賃銀を2割下げられた時、作業に使うスコップを2割だけ小さくしたというアメリカでの例のように、使用者が賃金値下でコストを下げようとした意図を全く画餅に帰せしめるといったやり方である。しかし出来高払いの場合となると、このように公式的には行かない。そこで作業の質を落して、見た眼では以前と変りのない働きをして従来通りの賃金を受取り、使用者の裏をかくといった戦術を採る。

 パリのビラ貼りの争議の際、糊の中にパラフィンをませて貼り、賃金は普通に受取ったあとで、太陽が照り出すとパラフィンがとけて、ビラは木の葉のように落ちるという仕掛けをした如きその一例だ。

 また交通労働者などは今日でいう順法闘争をやった。川崎のサボの直後、東京市電の大塚車庫で電車の入替えの順法闘争をやったことがある。電車が車庫のところまで来ると、どの車もブレーキその他の故障を理由に入庫してしまう。どうせ市電の車輛は大なり小なりみな故障があるから、監督も強いて運転せよとはいえない。大切な人命を預かる市電では故障した車を運転してはならぬという規則が存在するからである。

    (つづく)



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