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連載:賀川豊彦の著作ー序文など(第104回)

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「布引ハーブ園展望レストハウス」(今日のブログ「番町出合いの家」http://plaza.rakuten.co.jp/40223/)


   賀川豊彦の著作―序文など

     わが蔵書棚より刊行順に並べる
      
             第104回


    『詩集 天空と黒土を縫合せて』

     昭和18年5月20日 日独書院 234頁


 本書『詩集 天空と黒土を縫合せて』は、『涙の二等分』『永遠の乳房』に続く賀川の詩集作品です。ここに収録された作品は、主として海外伝道(オーストラリア・ニュージーランド・フィリピン・北米・インドなど)に出かけたときのものです。


       『天空と黒土を縫合せて』

           序


 南海の龍巻は、千萬噸の海水を、天に送る! 熱帯の太陽は、スコールの彼方に光り、永の柱は、天と地をつなぎ、天界は、沃雲に閉さる。

 不義の低気圧に、正義の火柱は立ち、民衆の血潮は、天空に向つて、龍倦の如く、たぎり立つ!

 ルーズベルトの國民のみが、自由を持ち、アジアの民族のみが奴隷にならねばならぬと云ふ不思議なる論理に、太陽も嘲ふ。

 太平洋の海鱸も、北氷洋の飛魚も、不可解な、ルーズベルトの独善主義に、迷惑をしてゐる。彼がもし、アメタカ大陸に、モンロー主義を布き、アジアをも、その領域に含まんとするならば、太平洋の海鱸と、北洋の飛魚は、何處に引越すれば善いのだ! 海鱸はルーズベルトの為めに、安眠を失ぴ、飛魚は寝床を奪はれてしまつた。太平洋の水は、永遠に青く残されたものを、アジアを保護國の如く考ヘたチャーチルとルーズベルトは、遂に血を以つて、太平洋を永遠に赤く染めた。

 血潮の龍巻は起つた! 真珠湾の勇士等の血潮に、ソロモン列島の尽忠烈士の熱血に、義憤の血潮は、天に向つてたぎり立つた。

 「---大君のへにこそ死なめ、省みはせじ―-」私心を打忘れ、生死を超越し、ただ皇國にのみ仕へんとするその赤心に、暁の明星も、黎明の近さを悟り得た。

 ただ、私慾のみで、血潮を天には送り得無い! 血潮が、天に達するには、深き理由がある。日本民族は、楠正成の血と、幡隨院長兵衛の血を持つ。

 カルフォルニアに土地問題が起り、排日運動が勃発しでも、日本人の血は、龍巻とはならなかった。移民法の制定となり、日本人が北米に移民出来ねことになつでも、まだ龍巻は起らなかった。ルーズベルトはこの忍耐深き日本國民の寛容を打忘れて、日本民族一億の民衆に煮湯を呑ませた時に、日本民族の血は沸騰した。

 あゝ、血潮は沸騰して、天に冲した。歴史を貫いて指を運び給ふ全能者は、この血潮の龍巻を通して、人類解放の新しき頁を書き給ふ。
 
 嗚呼、アジアは目醒めた! 印度は解放を叫び、中華民國は米英に向つて呪の声をあげた! 天空と黒土を縫ひ合せて、新しき歴史は綴られて行ぐ。全能者は前進し給ふ。前進し給へ、全能者よ、汝の外に、驕れる者を低くし、曲れるを直くし給ふものはないのだ!  汝は創造し、汝は修繕し給ふ! 涙もて、黒土をこね恩讐をかこつ幾年が続くとも、全能者よ、汝のみは、歴史を支配し給ふ。されば、私は、新しき詩篇を綴りて、汝を讃美し、汝のみが、新しき黎明の彼方に立ち給ふを告白しよう。
         ‘
 大和民族の血潮は龍巻として、天に冲する。されば、全能者よ、我等の血を以て新しき歴史を書き給ヘ!

 天に連るもののみ永遠を獲得する! 血潮の持主よ! 天まで上れ!

  昭和十八年一月十日
      
         賀 川 豊゛彦
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