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連載:賀川豊彦の著作ー序文など(第127回)

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「春の薔薇」(今日のブログ「番町出合いの家」http://plaza.rakuten.co.jp/40223/)


   賀川豊彦の著作―序文など

      わが蔵書棚より刊行順に並べる
        
             第127回



     『少年平和読本』


      昭和26年1月1日 世界文学社 315頁


 本書『少年平和読本』は、村島と賀川が創立した平和学園(茅ヶ崎市)での賀川の講演や雑誌「世界国家」に連載されたものを村島が編集し、養徳社より出版されました。

 現在も賀川豊彦オフィシャルサイト http://k100.yorozubp.com/  において「世界国家」に連載されていた作品などを閲読可能です。また、本書のテキスト化されたものが、神戸の賀川記念館のHP、賀川ミュージアムの研究所「語り部の部屋」で閲読できます。

 ここでは賀川・村島連名の「あとがき」などを収めて置きます。


         『少年平和読本』

          あ と が き


 戦争が放棄され、軍備が全く撤廃されて、いささか不安をだいているやに見える、日本人、特にこれから成長して、新生日本、平和日本をせおって立つ少年少女の頭に、生存競争のみが、真の生命の進化を促すものではなく、むしろ反對に、武装を放棄したものが永く栄えて行くという事実を、動物の進化の歴史に徴して教える必要がある。

 こういう考えをもって、わたしたちは、自分たちの経営する神奈川県茅ヶ崎海岸の平和學園で、小、中學および高等學校生徒の前に、幾度かそうした生物界の真相を語り、また自分たちの國際平和協會から発行する雑誌「世界國家」に少年向読み物として他の平和問題に関する記述といっしょに二ヵ年にわたってこれを連載したのであった。

 近ごろ、平和問題に関する日本人の関心が漸く高まって、世界平和に関する多くの著作や記事が散見するようになったことは、よろこばしい傾向である。ところがその大部分、というよりは、その全部が成年向の「平和論」であって、一ばん、必要とされる少年少女向のものはI冊もない。

 小、中學校の「社會科」の単元を見ると、六學年には『世界中の人人が仲よくするには、わたしたちはどうすればよいか』があり、また九學年(中學三年)には『われわれは世界の他國民との正常関係を再建し、これを維持するために、どのような努力をしたらよいか』があり、そしてそれぞれ、ごれに伴う學習活動の例が当局によって指示されているが、生徒たちは(いいや、ある場合には教師諸君も)どういうものを參考に読めばいいのか、きっと迷うのではないかと思う。わたしたちは、いささか學校教育に関係する者として、この点に思いをいたし、右の生物講話を主体とし、これに平和問題や戦争の害悪に関するものをあわせて、一書にまとめ、愛ずる少年少女に贈ろうと思いついたのである。

 もしこの書物が、少年少女によって読まれ、平和日本の建設、無戦世界の実現のために、勇気と確信とをもって直進するそれらの諸君に、いくらかでも役立つことができるなら、わたしたちの望みは足るのである。

   昭和二十五年十一月              
      
      賀 川 豊 彦  村 島 帰 之
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