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KAGAWA GALAXY 吉田源治郎・幸の世界(37)

表紙

    第37回 シュヴァイツァーと吉田源治郎(6)

漸くにして、源治郎によるシュヴァイツァーの本邦最初の翻訳書といわれる『宗教科学より見たる基督教』を紹介する順番になった。

大正14年9月8日発行の警醒社書店版であるが、同じ出版元のあの『肉眼に見える星の研究』の箱入り上製美本と違い、上の写真のような簡易なつくりで、本文は95頁で、先に3回に分けて紹介した源治郎が米国留学先で執筆した「『原生林の片隅にて』を読む」を付録として収め全体で137頁の小品である。

先ず、冒頭に収められている「訳者のことば」を取り出して置く。

      吉田源治郎の「訳者のことば」
   
訳者1

訳者2

訳者3

訳者4

本書は、Albert Schweitzer:Das Christentum und die Weltreligionen の英訳 Christianity and the Religions of the World を、著者の了解を得て『宗教科学より見たる基督教』と書名を変更して出版された。

ドイツ語本文も50頁のものだそうであるが、本書の書き出しを読むだけでも、源治郎がこの本に出会って多大の学術的な刺激を受けつつ読み進んだことが予想のつく内容のものである。

折角であるから、ここには、シュヴァイツァーの本文書き出し部分だけを取り出しておく。

本文1

本文2

本書は、著者からの翻訳許可を得て、大正13年11月の『雲の柱』より分割して訳稿が発表され、前記「訳者のことば」の末尾にあるように「1925年8月8日 東京本所キリスト教産業青年会バラックの一隅にて」これを書き上げて刊行に漕ぎ着けたものである。

出版後、本書はどのような読まれ方をしたのかは判らないが、『肉眼に見える星の研究』のように版を重ねることはなかったように思われる。

本書は戦後になって、1956(昭和31)年、岩波文庫の一冊に、鈴木俊郎訳『キリスト教と世界宗教』として収められ、今日まで途切れずに版を重ね、読み継がれている。

この項「シュヴァイツァーと吉田源治郎」を追った関係で、源治郎は米国並びに欧州の旅を終え、1925(大正14)年7月初旬に帰国し、賀川と共に御殿場東山荘での「イエスの友夏季修養会」に出席して「天文学指導」の講師を務め、「8月8日」というのはその後のことなのであろうか。

補記
『雲の柱』1925年9月号に下記のものが掲載され、10月号には警醒社書店の広告も入っていたので、ここに収める。

吉田の宣伝文

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     (2010年7月24日記す。鳥飼慶陽)(2014年7月16日補正)

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