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KAGAWA GALAXY 吉田源治郎・幸の世界(38)

雲の柱表紙

    第38回 シュヴァイツァーと吉田源治郎(7)

前回でこの項は打ち止めの積りであった。

ところが本日、源治郎の米国留学中、賀川の欧米での講演旅行に同道するあたりのことを知るために、昨年からお預かりしている「武内勝資料」の『雲の柱』のバックナンバーを眺めていたところ、上にスキャンした「第8巻第2号」(昭和4年2月号)があり、そこに4頁余りの「シュワイチェルの文明哲学」と題する吉田源治郎の論稿が目に留まったのである。

「シュヴァイツァーと吉田源治郎」に関して既に詳しくご存知の方は、何故ここでこの項を止めるのかと訝っておられたかも知れない。

この連載の早い段階ですでに、源治郎が『雲の柱』に寄稿したリストをアップしていたのに、迂闊にもその確認を怠っていたのであるが、源治郎のこの論稿はこの後、3月号・4月号・6月号、そして9月号まで5回にわたって連載されている。

何故かそこまでで途中中断となっているが、前に紹介した「シュヴァイツァーの源治郎宛書簡」に記されていたように、彼の「文明哲学」という著作に対して、米国留学中の当時、吉田源治郎自身が強い関心を持ち、シュヴァイツァーからはこの著作の翻訳の権利も源治郎に与えることまで認めていたものであった。

不勉強で未読であるが、本書は後に、第一部は石原兵永訳(新教出版社)並びに山室静訳(みすず書房)で、第二部は横山喜之訳(新教出版社)で翻訳出版されているようである。

また数年前には、シュヴァイツァーの最初期の作品『カントの宗教哲学』は、斉藤義一・上田閑照訳で、白水社より上下新装版として刊行され、読まれているようである。

なお、吉田源治郎の手になるもので、『雲の柱』の第12巻第8号(昭和8年8月号)には、「アルベルト・シュワイツェル素描」と題する論稿も掲載されていることも確認できる。

従って今回ここには、連載分の第1回と最後の「素描」を取り出して置く。

既にこれまでの私の連載をお読みなってお分かりと思われるが、ここまでの私の作業は、『雲の柱』『火の柱』『神の国新聞』『世界国家』といった重要な復刻版をはじめ、『賀川豊彦初期史料集』や昨年刊行された『賀川ハル史料集』など、基礎的な史資料があるにもかかわらず、未だそれらを手元に持たず、ところどころ目に留めてきたものを取り出しているだけで、十分活かせないまま進めていることを、ここで付記して置かねばならない。

とにかくこの連載は、ご覧のとおりの気ままな独り言であるので、万一この連載をお目通し頂いている場合は、そのようなものとしてお受け取りいただき、間違いの補正そのほか、率直なご批評をいただければ有難い。

この項に関しても、触れておくべきことがまだあるとは思われるが、これで区切りをつけ、次回は「源治郎の米国留学の時」に立ち戻ることにする。

早速、源治郎のふたつの論稿を、以下にご覧頂く。

    (2010年7月26日記す。鳥飼慶陽)(2014年7月17日補正)

    
       吉田源治郎「シュワイチェルの文明哲学」

文明哲学1

文明哲学2

文明哲学3

文明哲学4

      吉田源治郎「アルベルト・シュワイツェル素描」

素描1

素描2

素描3

素描4

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